
DSMバージョン7.2.2以降でVideoStation/DSvideoが廃止されました。いくつかの代替から私はJellyfinを選択しました。最初、JellyfinでNASの写真がみられないことが疑問でしたが、NASで「権限」付与を忘れていたことに気づきました。Jellyfinの設定説明は日本語翻訳のためか理解しづらいことが多い。それぞれのデバイスで設定が微妙に違いがあり、使用しやすいようにカスタマイズしてみました。
Plexからの乗り換えを検討している方にも、Jellyfinという選択肢があります。
※Jellyfinはパッケージセンターからダウンロードできます。あるいはdockerで構築することもできます。ダウンロード後はhttp://NASのIPアドレス:8096からサインインします。
下記はdockerでjellyfinをインストールする方法です。先日、レジストリからcomposeでのインストールへ再構築しました。
インストール・セットアップの基本はSynologyのナレッジセンターを参照してください。
https://kb.synology.com/ja-jp/DSM/tutorial/How_to_transfer_video_files_from_Video_Station_to_Jellyfin
DDNSの設定がまだの方は下記の記事をご覧ください。リモート接続のため、DDNSの設定をおすすめします。その他リモート接続として「Tailscale」がおすすめです。ポート開放が必要がなく、難しい設定ではありません。


※DockerでJellyfinを構築した際は、各フォルダへの権限付与は必要ありませんでした。環境によって異なりますが、Dockerではコンテナやボリュームの作成時に必要な権限が設定されることがあります。
Synologyではビデオファイルの転送方法についてナレッジセンターで説明されている。共有フォルダ「Video」の≪編集≫→≪権限≫→システム内部ユーザーのsc-jellyfinに読み取り/書き込みの権限を与えている。
ここで気づけばよかったのだが、うっかり「Photo」の権限付与を見逃していました。また、動画は「Video」フォルダだけでなく、NASにはUSBでつなげたハードディスク(USBデバイス)、さらにFileStationで設定したリモートフォルダも個人フォルダに収めていたため、「Photo」「USBデバイス」「個人フォルダ」を「Video」と同じ手順でJellyfinに権限を付与しました。これでNAS内部・外付けHDDやNASにリモートでつなげた機器のすべての動画・写真がJellyfinでみられるようになりました。「音楽」で使用する場合は「music」も権限付与が必要です。
Jellyfinのインストール後、サインインするとライブラリの作成画面に進みます。
あとから作成する場合は、ホーム画面の左上にある三本線(≡)を押し、「ダッシュボード」→「ライブラリ」→「メディアライブラリを追加」と進みます。
コンテンツタイプにはいくつか種類がありますが、私は「ホームビデオと写真」を愛用しています。
映画
映画専用のライブラリを作成するときに選びます。
たとえば、ドラマ全12話をこのタイプにすると、各話が映画のように個別に表示されてしまいます。ドラマの保存先に適用するのはおすすめしません。
一方、映画だけを保存したフォルダを用意し、このタイプでライブラリを作成すると、ポスター画像などが表示され、まるで動画配信サイトのような見た目になります。
番組
ドラマやテレビ番組を、シリーズやシーズンごとにまとめて管理したい場合に適しています。
たとえば、日本のドラマ「相棒」なども、このタイプを選ぶとシリーズごとに整理され、見やすくなります。
ただし、私には「まずは」「シリーズ」「これに似たもの」などの項目が少し多く感じられました。シンプルな画面が好きな私には、あまり必要のない機能です。
テレビ番組やドラマをこのタイプでライブラリに登録すると、次のエピソードを自動再生できるので便利です。
TV番組と映画と混ぜる
映画と番組を、ひとつのライブラリでまとめて管理したい場合に使うタイプです。
ホームビデオと写真
このタイプでは、動画の内容からサムネイルを抽出するため、インターネットから取得した別作品のポスター画像などが表示されることがありません。
サムネイルを抽出するには、ライブラリの設定で次の項目を有効にします。
- トリックプレイ
- 画像の抽出を有効にする
- ライブラリスキャン中にトリックプレイ画像を抽出する
- チャプターイメージ
- 画像の抽出を有効にする
- ライブラリスキャン中にチャプター画像を抽出する
ただし、注意点があります!
テレビ番組やドラマを「ホームビデオと写真」でライブラリに登録すると、次のエピソードを自動再生できません。
次のエピソードを自動再生したい場合は、「番組」または「TV番組と映画と混ぜる」を選びましょう。
注意点:作品情報やポスター画像が違うことがある!
「映画」や「番組」を選ぶと、インターネットから作品情報やポスター画像などが取得されます。しかし、別の作品の情報が表示されることもあります。
たとえば、俳優が違っていたり、まったく別の映画のポスターが表示されたりすることがあります。
また、インターネット上で作品情報や画像が見つからない場合は、サムネイルが表示されないこともあります。 青い背景にテレビのマークが表示されます。
間違った情報は手作業で変更できますが、作品数が多いと修正が大変です。
そのため、私はインターネットから作品情報を取得せず、動画そのものからサムネイルを抽出できる「ホームビデオと写真」を愛用しています。
トリックプレイ画像の保存先に注意!
「メディアと同じ場所にトリックプレイ画像を保存」には、チェックを入れないことをおすすめします。
チェックを入れると、動画と同じフォルダにトリックプレイ画像が大量に保存されます。
私はこの設定を知らずに有効にしてしまい、File Stationで動画と同じフォルダに同じような名前のファイルが大量に並んでしまいました。あとから手作業ですべて削除することになり、大変でした。
ただし、トリックプレイ画像を自分で管理したい方や、サーバーを移行するときに動画と一緒に画像も持ち運びたい方には便利な設定です。
Jellyfinの作品情報やポスターをカスタマイズして、サブスクの配信サイトのように、作品のポスターやあらすじを表示し、見た目にもこだわりたい方は、こちらの記事も参考にしてください。また、シリーズの設定方法も紹介しています。
SynologyNASでは機種により、GPUが搭載・非搭載があります。私のDS923+は搭載されていないので使用できません。
私は下記の3つを追加しました。導入後は設定し、再起動が必要です。
LrcLib Lyrics 歌詞をダウンロードできます。「プラグイン」内から検索してインストールしたら、設定し再起動。ダッシュボード→スケジュールタスク→「失われた歌詞をダウンロード」。終了後ダッシュボード→「すべてのライブラリをスキャン」で完了。音楽再生すると歌詞が表示されます。
DLNA DLNA対応機器で、動画・写真・音楽を共有・再生できるようになります。ただし、DockerでJellyfinをインストールする場合、DLNAを使用するためのDocker側のネットワーク設定が必要です。
Fanart 映画・音楽などの背景やアーチストのファンアートを自動で取得して、モダンな感じになるので人気のあるプラグインです。Jellyfin for KODIで使用できます。
リモート接続する場合は「このサーバーへのリモート接続を許可」にチェックを入れる。私のネット環境では、IPプロトコルは「IPv6」にもチェックを入れました。
Jellyfinのテーマに「ElegantFin」があります。これは個人の好みです。動画ではあまり変化はありませんが、音楽は見やすくなり見栄えがよくなります。
https://github.com/lscambo13/ElegantFinからカスタムCSSをコピーします。設定はそれぞれのデバイスで行えます。Synology内のJellyfin(サーバー)はダッシュボード→ブランディング内カスタムCSSに貼り付けします。
※このテーマを設定するとメタデーター・歌詞などの編集はできないので、編集後にテーマを設定してください。
ここで使用する動画は、字幕・音声が2か国語の設定を必要とするビデオコーデック;H264、オーディオコーデック;AAC、EAC3、アトモスを想定しています。iphoneなどで撮った動画は細かな設定は必要ありません。
iphone14の場合
iphone14の場合、動画を観るために設定するところが、アプリ設定(画面下の歯車マーク)とユーザー設定(画面上の人型マーク)・動画再生画面(縦画面でしかでてこないので注意!)の3か所に分かれている。


「回転ロック」は無効。「ネイティブビデオプレーヤーを使用する」無効。ここを有効にすると音声が2か国語あったとしても選択できないことがある。不具合が多い。
「プレイバック」で音声設定ができる。一番上の最大許容オーディオチャンネル数を「自動」または「ステレオ」にする。「字幕」では任意の言語(優先する字幕言語)とデフォルト(字幕モード)でOK。字幕の位置は文字の大きさによるが、文字の大きさを「正常」にした場合は垂直位置は7がいい。位置設定には画面外に字幕が隠れてしまう可能性があるのでプレビューのチェックを入れて、横画面にして適当な位置を探す。影付けにすると見やすくなる。
iphoneだけの設定になるが、動画再生画面で縦画面にした際に下の方に〇に囲まれた(・・・)がある。そこでAudio・Subtitlesが選択できるようになっている。ネイティブビデオプレーヤーを無効であればとくに設定は必要ない。しかし、以前字幕が2重になる不具合があったときにSubtitlesをオフにしたら改善したことがあり、私はオフに設定しています。
FireTVデバイスの場合
ホーム画面の右上の歯車マークから設定を行う。環境設定→再生に入る。音声出力は「直接」。「ステレオにダウンミックス」すると遅延がおこる。字幕の大きさは135%くらいがちょうどいい。
androidタブレットの場合
iphoneのユーザー設定(画面右上の人型マーク)と同じ設定。設定はこの1か所のみ。
Windows(ブラウザ)の場合
WindowsではGoogleChrome(バージョン 143.0.7499.170;Html Video player)とWindowsEdge(Windows11バージョン25H2;Html Video player)で違いがある。WindowsEdgeでは、ユーザー設定(画面右上の人型マーク)の「プレイバック」で、一番上の最大許容オーディオチャンネル数を「自動」では音声切替ができない。そのため、「ステレオ」にする。
サインイン(ログイン)はすでにログインしているデバイスからクイックコネクトコードを登録すれば簡単です。
自宅ではローカルIP(http://NASのIPアドレス:8096)でもログインできます。
外出先でリモート接続するようなスマホやタブレットはhttps://DDNSホスト名:8920に設定がおすすめです。詳細は Synologyのリモート接続方法|安全に外部接続するためのHTTPS・DDNS・リバースプロキシ設定|Jellyfinで解説 を参照してください。
ファイルマネージャー+とKODIを利用すれば動画は見れますが、KODIにJellyfinアドオンをインストールしたほうが断然、操作が楽になりました。Jellyfin for KODIは「音楽」にメリットがあります。豊富な歌詞サイトから歌詞を探すことができます。シンクロ歌詞は歌と並行して歌詞に色がつくのでカラオケの練習に便利です。
下記の記事でテレビの大画面でシンクロ歌詞を表示して、カラオケの練習できるまでの手順を紹介しています。
画像の追加方法を記事を書きました。好みの画像にすると、オリジナルのメディアサーバーができあがります。
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Plexからの乗り換え(代替)を検討している方へ
Plexの値上げをきっかけに、別のメディアサーバーを探している方もいるのではないでしょうか。
Jellyfinは、動画や音楽などを自分のNASで管理して楽しめるメディアサーバーです。
Jellyfinは無料で利用できることに加え、自分好みにカスタマイズできるのも魅力のひとつです。
また、スマートフォンやFire TVなどのさまざまなデバイスで利用でき、Kodiとの連携やプラグインによる機能追加もできます。
Plexからの乗り換えを検討している方は、Jellyfinを選択肢のひとつとして試してみるのもおすすめです。
「Jellyfinでテレビに同期歌詞!カラオケ感覚で楽しむ♪」ための設定手順を下記の記事で紹介しています。





