第1章では、Synology NAS上にWordPressを構築し、Cloudflare Tunnelで公開、Cocoonの導入までを行いました。
第2章のこの記事では、WordPressのバックアッププラグインを比較し、実際に復元を試した結果を紹介します。新しくWordPressを構築する方は後から読んでも大丈夫ですが、自分に合ったバックアッププラグイン選びの参考になる内容です。

元ブログ「良き良き.blog」から娯楽カテゴリを「良き良き.life」へ移行するため、WordPressやCocoonの設定、CSSによるカスタマイズ、プラグイン、固定ページなどをそのまま引き継げるように、サイト全体をコピーする方法を選びました。
この記事では、その移行のために3つのバックアッププラグインを実際に試し、それぞれの復元結果を比較しました。最終的に私が選んだ方法を紹介します。
※約2.84GBのサイトを移行しました。一般的なブログとしては比較的大きなサイズになるため、大容量サイトの移行例として参考になれば幸いです。
最初に選んだBackWPup
私は最初、Xサーバーの公式記事を参考にBackWPupでバックアップを設定しました(下記参照)。通常のバックアップであれば、この方法で十分だと思います。
しかし、今回はXサーバーからSynology NAS上のWordPressへ移行することが目的でした。そのため、バックアップを取るだけでなく、「新しい環境へ簡単に復元できるか」も重要でした。
BackWPupでバックアップしたデータを新しいWordPressへ復元(サイト移行)しようと調べると、ファイルの上書きやデータベースの操作が必要になることが分かり、初心者の私にはハードルが高いと感じました。
同じサーバー同士(例えば、XサーバーからXサーバー)であれば、BackWPupでも私に復元できたかもしれません。しかし今回は、XサーバーからSynology NASへ移行するため、もっと簡単に復元できる方法がないか悩んでいました。
そんなとき、チャッピーから「All-in-One WP Migrationを試してみませんか?」と提案されました。初心者でもボタン操作で復元できるプラグインということで、まずは試してみることにしました。
チャッピーに勧められたAll-in-One WP Migration
All-in-One WP Migrationの設定画面は「エクスポート」「インポート」「バックアップ」に明確に分かれていて、初心者にもわかりやすい仕組みです。
チャッピーと一緒に、一つずつ確認しながら進めていきました。
- 元ブログ側
- All-in-One WP Migration
→ エクスポート
→ ファイルを作成
- All-in-One WP Migration
- Synology NAS側
- All-in-One WP Migration
→ インポート
→ .wpressを読み込む
- All-in-One WP Migration
エクスポートは無事に完了し、作成されたバックアップファイル(.wpress)をパソコンへダウンロードしました。ファイルサイズは 2.84GB でした。
インポートでは、
「ファイルはホストによって設定された 64MB のアップロード制限を超えています。」
と表示されたため、WordPressで大きなバックアップファイルを扱えるようにするため、Synology NAS上のuploads.iniファイルを編集し、最大アップロードサイズを4GBまで引き上げました。
しかし、その後は
「インポート失敗 アップロードに失敗しました。接続が失われたかタイムアウトしました。」
というエラーが表示され、復元できませんでした。
バックアップファイル(.wpress)をSynology NASのWordPressフォルダへ直接配置する方法も試しましたが、私の環境では無料版で復元することはできませんでした。
最後にたどり着いたWPvivid Backup Plugin
All-in-One WP Migrationでは復元できなかったため、チャッピーから次に提案されたのがWPvivid Backup Pluginでした。
実際に試してみると、バックアップから復元までシンプルな手順で進めることができました。
プラグインをインストールして、元ブログ側でWPvividを使ってバックアップを作成 → Synology NAS側で復元、という流れで進めていきました。
「バックアップ&復元」のデータベース + WordPress ファイルを選択してバックアップを押します。
すると、.zipファイル作成されました。私の場合、容量が大きかったため。2つの.zipファイルに分割されていました。
① 元ブログ側
WPvividのバックアップ一覧で、このバックアップのダウンロードを使って、
- part001.zip
- part002.zip
をパソコンへ保存します。
※2つとも必要です。
②Synology NAS側
新しいWordPressにログイン
↓
プラグイン
→ WPvivid Backup & Migration
をインストール・有効化
↓
WPvivid
→ バックアップ&復元
↓
アップロードで、
part001.zip
part002.zip
をアップロードします。
完了すると、バックアップは自動的に利用可能なバックアップのリストに追加されます。
次に、復元したいアップロード済みのバックアップファイルの「復元」ボタンをクリックします。
さらに、「復元」ボタンをクリックして復元を確定します。
復元が完了すると、無事にログイン画面が表示されました。
まとめ
本記事は、XサーバーからSynology NAS(Docker版WordPress)へ約2.84GBのサイトを移行した際の検証結果です。レンタルサーバー間の移行では結果が異なる場合があります。
| BackWPup | All-in-One | WPvivid | |
|---|---|---|---|
| バックアップ | ○ | ○ | ○ |
| 復元 | △* | △* | ◎ |
| 無料版の制限 | 多い | 多い | 少ない |
| 2.84GBの移行 | × | × | ○ |
| ファイル形式 | ZIP | .wpress** | ZIP |
| 今回の結果 | 今回は移行のため使用せず。 | 無料版では移行できず | 無料で移行・復元に成功。現在も利用中 |
*今回の検証結果です。△は「機能がない」のではなく、私の環境では期待どおりに利用できなかったことを表しています。
**.wpress:All-in-One WP Migration専用形式。
今回試した3つの中で、私が最終的に選んだのは「WPvivid Backup & Migration」でした。
All-in-One WP Migrationは使いやすいプラグインですが、私の環境では無料版の容量制限が壁になりました。BackWPupはバックアップ用としては優秀ですが、サイト移行や復元には少し手間がかかります。
一方、WPvividはバックアップ・復元・移行まで無料版で対応でき、実際に私のサイトも無事に復元できました。そのため、現在はWPvividをメインのバックアッププラグインとして利用しています。

